湊町さかた観光ガイドテキストブック 「ぐるっと、酒田 まちしるべ」

第八章 酒田港界隈
5.酒田灯台・北港緑地展望台

概要
 この展望施設は、平成12年に完成したものです。航路標識の役割を果たす灯台を兼ね備えた全国でも珍しい展望施設で、国土交通省と酒田港湾事務所と県港湾事務所と海上保安庁が管理しています。展望台への入館数は、平成24年は年間で2万2千人です。この建物の高さは30m、7階展望台は約18mの高さがあり、日本海を一望できます。雄大なパノラマを眼下に見渡し、国際コンテナターミナル、サッカー場が2面確保できる多目的グランド、緑の松原、飛島、御積島、粟島も見え、市民の憩いの場所になっています。

一階の展示
 一階にはパネルの展示があります。スクリーンを使った港の歴史も勉強できます。

エレベーター
 18mの高さがある展望台まで一挙に上ります。

展望台からの景色
夕陽 日没時刻のお知らせがあります。閉館時間は5時迄ですが、夕日が見える時は日の入りまで閉館時間を延ばしています。一番日の長い時が7月中旬で、7時位の日没になります。海が無い県の人は大変喜んでくれます。
高砂灯台 ここから2代目の高砂灯台の空き地が見えます。記念の碑があるようです。あの場所から海を埋め立てて、この辺りを作りました。
コンテナ船 今はコンテナ船が着いて、コンテナクレーンが2基あります。飛鳥Ⅱや自衛隊の船など大型船が着くのは、この北港岸壁です。岸壁をこれから伸ばす予定になっています。津波などの関係で、現在の場所から745m伸ばすようです。

酒田灯台
 この上は、高さ30m、直径2mのガラス張りドーム形屋根の灯台です。「海の日」と「灯台」の日には一般公開をします。細い階段から上り灯台にでます。現在は船にGPSがあり、すぐに位置を確認できます。しかし、自分の目で位置を確認できる灯台の明かりは必要です。沖に流されてしまった場合、灯台の明かりで早急な救助ができます。

グリーンフラッシュ
 太陽が完全に沈む直前、または昇った直後に、緑色の光が一瞬輝いたようにまたたく、非常に稀な現象で、緑閃光ともいわれています。日没や日の出の際に赤色の太陽が水平線で隠されたとき、最頂部の緑色の太陽のみが見え、この光が大気のゆらぎによって、またたくものと考えられています。高い山、離島など、空気の非常に澄んだ場所であることが、観測の最低条件となります。グリーンフラッシュを見たものが幸せになるという言い伝えがあります。庄内浜でも確認されています。

 *聞き取り協力 平成25年10月18日 施設職員*

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