湊町さかた観光ガイドテキストブック 「ぐるっと、酒田 まちしるべ」

第五章 寺町界隈
9.松柳山 本慶寺

松柳山本慶寺
 真宗大谷派のお寺で、「ほんきょじさん」で親しまれています。

丸山応挙の作といわれる「幽霊の絵」
 釣り鐘の所に女の幽霊がでていました。嬰児を残して亡くなって乳を飲ませるために出ると言われていました。その噂を聞きつけて旅の画家がその幽霊の絵を描きたいと申し出ました。その画家は丸山応挙だと言われています。その画家は泊まり込んで幽霊が出るのを待っていましたが、なかなか出てくれません。寝ずの番の日々のあと、ついうとうと寝てしまった夜、トイレにでると、釣り鐘の所に白いものが立っていて、目を凝らして見ると幽霊だったのです。画家は書くものもなく、自分の指を噛みきってその血でふんどしにスケッチしました。しばらくすると幽霊は消えて、急いで部屋に戻り紙に移しました。その時の絵が今も大事に保管されています。

本慶寺小路
 本慶寺の門を入って、左に曲がり車も通れない小路が今もあります。子供が地面に絵を描いて遊んでいました。太田医院裏の河瀬小路にでます。河瀬小路は河瀬長屋があったからで、河瀬屋は上中町の漆器木工業をしていた円山卯吉の屋号です。

*平成25年8月16日 資料より 抜粋 *

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