湊町さかた観光ガイドテキストブック 「ぐるっと、酒田 まちしるべ」

第八章 酒田港界隈
1.「酒田港」 町歩き

埋め立て地
 酒田港へ向かいます。1492年に現在の宮野浦から移転し、約521年程経ちました。酒田港は最上川の舟運と北前船の西廻り航路の寄港地として栄えた港でした。今、歩いている場所は埋め立て地です。大正8年、酒田築港を最上川改修工事に付帯して10年計画で着工しました。平成24年の酒田港入港船舶は3,057隻です。全国に103ある事業港湾のうち、酒田港は昭和4年に指定された、山形県唯一の事業港湾です。平成4年に「東方水上シルクロード」が開設されています。

魚市場
 水揚げされたばかりの旬の魚介類が並べられる魚市場には、庄内浜の鮮魚を提供しようとする、仲買人達で活気がある朝市が行われます。市場内に鮮魚店もありますので、気軽に新鮮な魚介類をお買い求めでき、地方発送も可能です。

酒田市定期航路事業所旅客ターミナル ※「第八章-4」に詳しい説明があります
 ニューとびしま発着所になっています。離島の飛島を結ぶ唯一の交通手段です。「ニューとびしま」は総トン数 217t、旅客定員230名です。5人掛け座席が並ぶ客室があります。運行状況はおよそ30分前に発表されます。
 

みなとオアシス ※「第八章-3」に詳しい説明があります
 平成15年にオープンし、昨年度は約50万人が訪れています。この場所は、「みなとオアシス」として整備され、車300台が駐車できます。さかた海鮮市場、みなと市場、海洋センター、船場町緑地、飛島航路などを利用する方々でにぎわっています。ウッドデッキのスペースでは、潮風を感じながら休憩したり、夕陽を見たりできます。

酒田海洋センター ※「第八章-2」に詳しい説明があります。
 海洋に関する知識の普及、海や港の役割や大切さを広めるために昭和46年に開館されました。懐かしい展望台は、平成21年2月に撤去されています。山形県唯一の海洋に関する博物館であり、酒田港の歴史部門、税関部門、航海部門、船舶部門、水産部門の展示があり、無料で入場できます。

港の景色
 大きなイカリが置かれています。釣りやスケボーを楽しむ人がいます。歩きやすいウッドデッキになっています。

臨港線
 酒田港駅は、陸羽西線が大正に引かれてからすぐに港に線路を引いて出来た駅です。庄内米はトラックで運送していると思っていましたが、酒田港駅から現在も2万トン近い米が運ばれています。コンテナの中に米が入っています。臨港線が、まだこうして動いていることも、改めて再発見しました。大浜一帯、旧国立倉庫前を縦横に走っていた時代もありました。

北港緑地展望台 ※「第八章-5」に詳しい説明があります
 少し離れていますが、酒田灯台と北港緑地展望台があります。日本海の海岸線を車で北に向かうと、かわいいテトラポットが迎えてくれます。この建物の高さは平成12年に完成しました。高さ30m、7階展望台は約18mの高さがあり、日本海を一望できます。雄大なパノラマを眼下に見渡し、国際コンテナターミナル、サッカー場が2面確保できる多目的グランド、緑の松原、飛島、御積島、粟島も見え、市民の憩いの場所になっています。

 *取材 平成25年10月18日*

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